ママ医は総合内科専門医は取るべきか?実際に取得して感じたメリット・デメリット

市中病院で働いているKateです。

最近総合内科専門医試験を受けて無事に合格することができました。

友人の内科ママ医からは、「総合内科専門医って受けるべきかな?」という質問を受けるので、

私なりの考えを書いてみます。

私は、子育てをしながら市中病院で常勤しています。

もっぱらの悩みは、時間がない!!!ということ。自分の時間なんて皆無です。

そんな時に、総合内科専門医試験を受けられるタイムリミットが近づいていました。

受けるにしても、勉強時間どうするんだ?絶対無理!全然内科のこととか専門以外覚えてないから!!!

そんな感じで数ヶ月悩みに悩んだことを覚えています。

そして、受けるべきなのか、すら悩みました。だって・・・クリニックに雇ってもらったりしたら関係なくない?

病院の幹部になるつもりも全くないし・・・・

というわけで、実際に総合内科専門医を取って感じたことを整理し、これから受験を考える方の参考になるようにまとめます。

目次

総合内科専門医は取るべきか?私の結論とリアルな感想

結論から言うと・・・

もし 内科認定医しか持っていない のであれば、総合内科専門医は取っておいた方がいいと私は考えています。

理由はシンプルで、「内科認定医」という資格は今後消滅していくから です。
おそらく10年後には、名前すら忘れられている資格になるのではないかと思っています。

総合内科専門医を取るべき理由

1. 内科認定医の価値が下がる

現行の「内科認定医」は、新専門医制度の導入に伴って徐々に廃止方向に進んでいます。
すでに「専門医資格がないと非常勤バイトをお断りする」というクリニックも出てきています。

そのため、1回の試験で取得できる総合内科専門医を取っておく方が、今後の選択肢を広げやすい のです。

2. チャンスを逃すのはもったいない

試験に落ちたらその後考えればいいだけの話。
「受けられるチャンスがあるのに受けない」というのは、個人的にはもったいないと思います。

ただし「若い世代」は考えてもいい

内科専門医をとることのできる若い世代の先生方の場合は、時間をかけて総合内科専門医を取るべきかどうか、少し立ち止まって考えてもいいと思います。

というのも、専門医があればそれで十分じゃないかと思うからです。

じゃあなんで総合内科専門医が必要なのかというと

新専門医制度では「内科指導医」を取るために総合内科専門医が必須 になるからです。
(現行制度では、内科認定医でも指導医を取得可能です。)

つまり、内科指導医になる必要がある人/なりたい人が総合内科専門医をとることを考えればいいというわけです。

内科指導医って実際どうなの?

正直に言うと…内科指導医を取ると雑用が一気に増えます
教育熱心な方ややりがいを感じられる方にとっては良い制度ですが、私には正直負担が大きく感じられました。

  • J-OSLERの症例チェック
  • 研修医の症例指導
  • 各種書類やシステムへの対応

「教育に積極的に関わりたい」と思える方にはおすすめの資格ですが、逆にそうでなければ「取る意味はそこまで大きくないのでは」とも思っています。

・・・いや、でも教育は大事ですよね。(私にはなかなか時間が取れない・・・)


私の結論

  • 内科認定医しかないなら、総合内科専門医は取っておくのがおすすめ
  • 若い世代で指導医を目指す人は必須になるので、取る価値あり
  • 教育や雑務を担うことに抵抗がある人は、あえて取らない選択もあり

総合内科専門医を取る理由は、突き詰めれば「内科指導医になるため」くらいかもしれません。
ですので、自分のキャリアプランと照らし合わせて「本当に必要か」を判断することが大切です。

これが、私自身が取得してみて感じたリアルな感想です。

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この記事を書いた人

医師として10年以上働きながら、子どもを育てているママ医です。
医療の現場で働く中で、「このままの働き方をいつまで続けられるのか」と感じるようになりました。
同時に、AIやプログラミングが医療や社会を変えていく流れを感じて、
「もし私もこの波に乗れたら、何かが変わるかもしれない」と思うようになりました。このブログでは、AI・プログラミングの学び直し、医師としてのキャリア再構築、そして子育てと挑戦の両立という、日々の試行錯誤を記録していきます。
まだ“できた人”ではなく、“変わりたいと願う人”としての記録です。
私の迷いと実験の記録が、誰かの次の一歩のヒントになれば嬉しいです。

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