医師として働きながら子育てや家庭を両立しようとすると、
「時短にした方がいいのか」
「キャリアに不利になるのでは」
この2つの間で揺れ続けます。
私自身、フルタイムから時短勤務へ移行した時、
“評価はどうなるのか”“専門性を維持できるのか”
そんな不安を抱えていました。
この記事では、実際に時短勤務を選択して感じたこと、そして医療現場で起きている構造的な問題を整理していきます。
判断材料のひとつになれば嬉しいです。
時短勤務のデメリット3つ
1. 評価制度がフルタイム前提で作られている
【注意ポイント】
多くの病院の評価制度は、フルタイム勤務を前提に組み立てられています。
時短にすると “能力ではなく構造の問題” で評価が下がることがあります。
- 担当症例数
- 当直回数
- 外来・病棟負荷
これらが「数字」で管理されている以上、時短は不利になりがちです。
これは個人の努力とは関係ありません。
2. 専門性の維持が難しい領域もある
- 救急
- 集中治療
- 外科系
こうした“症例数の蓄積”が重要な領域では、時短の影響が大きく出ます。
一方で、「判断力中心」の領域では、時短でも専門性を維持しやすい側面があります。
自分の専門がどちらの性質を持つのかを冷静に見極めることが大事です。
3. 時短でも「実質フルタイム」が起こりやすい
【現場で起きがちなこと】
・16時終了のはずが外来が伸びる
・カンファが夕方に入る
・急変対応で帰れない
制度と現場運用が一致していないため、
「形だけ時短」の状態になりやすい のが現実です。
時短勤務のメリット3つ
1. 自分の時間が戻ってくる
これは大きいです。
- 子どもとの時間
- 自分の健康管理
- 勉強
- 副業準備
- 研究
- 発信(ブログ/SNS)
医師のキャリアは長期戦。
一時的に負荷を落とすことは、長期的にはプラスに働きます。
2. 心に余白ができ、意思決定がクリアになる
フルタイムで働いていた頃は、
「考える時間がなかった」という人が多いです。
時短にすると、ようやく
- 自分の優先順位
- 何を大切にしたいか
- 専門性を続けるかどうか
- 新しい働き方に挑戦したいか
こうしたことを整理する余白ができます。
3. 新しいキャリアを積み上げる余力が生まれる
今は医師の働き方が多様化している時代です。
- 在宅医療の併用
- 研究時間の確保
- AI / プログラミング
- 副業
- 教育
- 医療データ解析
- 起業準備
時短勤務は、「次の武器をつくる時間」 を生み出します。
正直、子持ち女医が総合病院でバリバリキャリアを積み上げていくのは覚悟が必要です。
上記のようなスキルを積み上げておくことは、今後のキャリアの多様性を生み出し、結果自身の働きやすさにつながると私は考えています。
まとめ|時短勤務は「後退」ではなく、自分の人生を取り戻す選択肢
デメリットがあるのは事実です。
それでも大切なのは、
“時短勤務でできた時間を、どう使うか”
ここに尽きます。
- 専門性を整える
- 副業や発信を始める
- 家庭との両立を安定させる
- 自分のキャリアを自分で選べる状態をつくる
時短勤務はキャリア放棄ではなく、
人生の舵を握り直すためのプロセスのひとつ だと思っています。

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