医療現場でのデータ解析には多くの時間と専門知識が必要ですが、最近ではAI技術を活用した効率化が進んでいます。特に、ChatGPTなどのAIツールによりデータの迅速で正確な解析に役立っています。
本記事では、実際に私が行ったChatGPTを活用したデータ解析の事例を通じて、そのメリットと具体的な手法を解説します。
データ解析は医療品質の向上や対策に直結しますが、従来の方法では専門家による高度な解析が必要でした。これには多くの時間とコストがかかります。一方、ChatGPTを利用することで、以下のようなメリットが得られます。
- 迅速な解析:短時間でデータ処理や結果の出力が可能。
- 専門知識不要:AIが複雑な解析をサポート。
- コスト削減:人手を減らし、迅速に対応可能。ChatGPTを活用するデメリット
一方で、ChatGPTを活用する際のデメリットも存在します。
- 正確性の問題:稀に不正確な回答や誤った解析結果を提供する可能性がある。
- 機密性の懸念:患者データを取り扱う際には、データの安全性やプライバシー保護が必要。
- 解析の限界:複雑すぎるデータや特殊な専門知識が必要な解析には限界がある。
実際の解析事例紹介
私が実施した解析では、以下のようなプロセスをとりました。
- データの準備:解析したい基本データを用意。
- ChatGPTへの指示:「年ごとの○○を比較し、有意差があるか解析せよ」など、具体的な指示を与えました。
- 結果の取得と解釈:ChatGPTからは分かりやすいグラフや統計解析結果が得られ、重要なインサイトが得られました。
具体的な手順
- データ準備:エクセルなどで整理した関連データをCSVなどに出力。ここでの注意は、個人情報は含まない状態にすること、データには日本語を含まない状態にすること。データは全てCSVファイルで出力します。
- chatGPTにCSVファイルをアップロード
- 指示方法:ChatGPTに具体的かつ簡潔な指示を出す。例えば「製品ごとの売上高を年ごとに棒グラフにしてください。」と指示すると・・・

一瞬でこれを作ってくれます。その他にも、顧客満足度の平均値や中央値も。


- 単に羅列していたデータが視覚的に分かりやすくなると、データの解析も楽になります。
- 結果の解釈:提供された結果を背景と照らし合わせて理解・評価していく。本当にその解析があっているか?グラフは正しいか?(時々とんでもないグラフを作成したりします)など、自分の手で確認していきます。
結論
今まで手作業でやっていたグラフ作成や統計解析が、ChatGPTを活用することで、医療データ解析が大きく簡略化され、実践的な改善策を迅速に導き出すことが可能になります。そして、自分では気づかなかったことを、chatGPTが教えてくれます。学会発表も楽勝ですね!!まだまだchatGPTを使いこなせていないので、随時勉強して発信していこうと思います。
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